さいが設計工務 高気密高断熱の家づくり

家を建てる前に知って欲しいこと

本当の高気密高断熱住宅の見分け方

日本に高気密高断熱住宅の基準は無い⁉

家の性能が重要視されるようになり、「高気密高断熱住宅」を謳っているハウスメーカーや工務店が増えてきましたが、日本の「高気密高断熱住宅」の基準はとても曖昧なことをご存知ですか?

実は、具体的にどの基準を満たせば『気密性が高く断熱性の高い家(=高気密高断熱住宅)』である、といった基準がありません。

そのため、チラシやウェブサイトで「高気密高断熱の家」と言っていても、実際の数値や性能はハウスメーカーや工務店によって大幅に違うのが現状です。そこで、家を選ぶ側がその違いをきちんと知る必要があります。

本当の「高気密高断熱の家」を見分けるポイントとして、2つの数値があります。一見、難しく感じるかもしれませんが、見分け方は簡単です。

2つの数値で見分けよう

ポイント①相当隙間面積の数値を知ろう!

気密性を表す「C値(相当隙間面積)」をご存知ですか?
これは、延べ床面積1平方メートルあたりに隙間が何平方センチメートルあるかを示します。
気密性は、設計時に仕様や計算で数値を求める断熱性や耐震性とは違い、気密測定で実測することが出来ますが
現在のところ日本には国の基準としてC値基準がありません。
断熱性能に関しては断熱性能にとても大切な気密についての基準が、現在の日本には無いのです。
H25年省エネ基準から気密性能基準は削除されました。
2020年に義務化されるはずだった基準でもC値の基準はありません。(※2018年末に義務化見送り決定)

2013年までは寒冷地でC値2.0、その他の地域でC値5.0と言う基準値(次世代省エネ基準)が存在しましたが、その基準値も気密住宅とするには隙間が大きいと指摘されるレベルでした。

以前の基準値、C値5.0は隙間だらけの家と言っても過言では無いレベルで、寒冷地以外でも暖かい住宅にするには最低限C値2.0以下、さらに可能であればC値1.0以下が推奨されています。

さいが設計工務がつくる超高気密高断熱住宅の基準はC値0.3以下が厳守で、全棟測定結果の平均はC値0.3を下回っています。

同じ建材を使い同じ間取りの家を建てても施工の丁寧さが違えばC値に大きな差が出来てしまいます。
良い数値が出るように施工した実験棟の数値では、そのメーカーが建てる家の気密性能の目安にはなりません。
実際のお客様の家、一棟一棟測定した平均の数値を知ることが大切です。

ポイント② 外皮平均熱貫流率

もうひとつは断熱性能を表す「UA値(外皮平均熱貫流率)」です。

これは、家から逃げる熱の量を示す値で、数値が少ないほど熱が逃げにくく暖かいということです。

弊社施工エリアの地域区分は5と6で、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準での数値は0.6以下、HEAT20の推奨水準はG1で0.48/0.56以下、G2で0.34/0.46以下、G3で0.23/0.26以下となっています。
※HEAT20についてはHEAT20公式HPでご覧ください。

弊社の超高気密高断熱住宅の基準はUa値0.30以下です。標準仕様でZEH基準よりはるかに断熱性能が高く、HEAT20の推奨水準ではG3とG2の寒冷地を除いた地域水準をクリアしています。

住宅性能表示制度の改定により2022年に新設された断熱等級5・6・7と一時エネルギー消費量等級6。
弊社がつくる住宅は表の通り、断熱等級6、一次エネルギー消費量等級6となります。

断熱性能は断熱材の性能だけではなく窓や玄関ドアの性能も大切です。
窓は枠の材質(アルミ・樹脂)などに目が行きがちですが、窓の大半を占めるガラスの断熱性能も重視してください。
近年はペアガラスが主流になりつつありますが、気密断熱性能に富んだ家をお考えならトリプルガラスをお勧めします。

ハウスメーカー・工務店に聞いてみよう!

気密・断熱性能が良い家を探している方は、ハウスメーカーや工務店をめぐるとき、次のことを必ず聞いてみてください。

①C値・Ua値について
・目指している値
・実際の値

②一棟一棟気密測定をしているか?

質問にきちんと答えられる知識があり、数値がよく、さらにその数値が一棟一棟全て測定している平均値であれば、本当の「高気密・高断熱の家」を建てているハウスメーカー・工務店だと言えます。

さいが設計工務はこだわります

実は日本では、「高気密・高断熱」にこだわって家を建てている会社はまだ少ないのが現状です。
決してレベルの高くない現行の省エネ基準相当(C値5.0程度、UA値0.87)の性能で、「高気密・高断熱の家」と宣伝しているところもあるので、気をつける必要があります。

さいが設計工務は、高気密・高断熱の家づくりに徹底して取り組み、日本トップレベルの性能を誇る住宅をつくってきました。

必ず一棟ずつの「気密測定」を構造時と完成時の2回行っており、C値0.3以下の数値になる確認も徹底しています。
「しっかりした高気密・高断熱の家を選んで良かった!」と時間とともに実感する家だと、自信を持って言うことができます。

CO²削減に向けて、『2030年までに新築住宅の平均でZEHの実現を目指す』と、国が目標を掲げています。
これから家づくりをお考えの方は、是非本当の高性能住宅をお選びください。

家は長期的視点で選ぼう

「高断熱・高気密」の家は、価格も『高価格』と思っていませんか?

家を建てる際は、どうしても初期投資(建築費)に目が行きがちです。
でも、30年以上暮らす住宅はランニングコストやメンテナンスなど、長期的な視点で見る必要があります。

家を建てる上で大事なのは「最初にいくらで買ったか」ではなく、「将来かかるお金も含めて、いくら掛かるのか」という視点の切り替えです。

確かに、初期投資だけで考えると、「高断熱・高気密」の高性能な家は『高価格』ですが、その後の『30年以上暮らしていく上での費用』も考えると、高性能な家は、結果的にはお得になるのです。

本当の高断熱高気密住宅に暮らすと、お金がかからない

最も分かりやすいのは、光熱費です。

家の性能をあげることで、快適性を損なうことなく、毎月支払い続ける光熱費を大幅に減らすことができます。

一般的な住宅を建てた場合との初期投資の差額は、この光熱費の削減分だけで賄うことができます。
また、高性能な家は耐久性があるため、メンテナンス費用も大幅に削減されます。

さらに、超高断熱高気密住宅で暮らすと、他にもお得なことがたくさんあります。

多くの家電が不要になる


弊社がつくる高性能住宅(例:30坪)の場合、夏も冬も、エアコン1台で家全体の温度や湿度を管理できます。
ということは、一般的な住宅では必需品とも言える
・部屋ごとのエアコン
・床暖房やこたつ、ファンヒーターなどの暖房器具
・加湿器
・除湿機
などなど、さまざまな家電が不要になります。
また、数年毎に買い替える必要もないのでとても経済的です。

不要な季節用品も多くなる


それが顕著にわかるのは冬です。
・厚手の布団や毛布
・膝掛け
・湯たんぽ
・寒さ対策の衣料品(家の中で着るフリース、厚手の靴下やレッグウォーマー、腹巻き、冬用パジャマ)
・スリッパなど
上記のような自宅で使う防寒用品が要らなくなります。

暖房器具などもそうですが、これら季節用品の収納スペースも不要なので空間を有効に使うことができます。
夏の場合、家の中ではあまり汗をかかないので、必要な替えのシーツやタオル、衣類が減り、洗濯の頻度も下がります。
その他、一般的な家では思わず欲しくなる暑さ対策のグッズも必要ありません。

消耗品の使用が減る


暑さ・寒さ・湿気対策の消耗品はもちろんのこと、一般の家と比べて空気がきれいで埃がたまりにくく、掃除用品、ティッシュ(特に花粉症やアレルギー持ちの方)など、ひとつひとつはそれほどの額ではありませんが、それらを何年も買い続けることを考えると、その金額は膨大です。

その分のお金を本当に必要なもの、欲しいものに使うことができます。

暮らしが豊かになる


暑さ寒さ、湿気などに悩まされないことで医療費を削減することができます。
さらに、お金に換算できない生活の豊さがあります。
例えば、冬に窓際でも寒くなかったり、夏のロフトでも暑くないので、家を隅々まで有効活用することができます。
また、夏も冬も快適なので活動量が減らず、時間も効率的に使えます。
そして家に関するストレスが少ないというメリットもあります。
これらは金額で表せませんが、結果として暮らしや家計への大きなプラスになるはずです。

長期的な視点ではじめる家づくり

「性能の低い住宅を安く購入し、高い光熱費を払いながら、快適に過ごすための品物を買い足していく暮らし」

「性能の高い住宅を高く購入し、安い光熱費で快適に暮らせるため、快適に過ごす費用は最低限で済む暮らし」

どちらがより豊かに暮らせる住宅なのか…『30年以上暮らしていく上での費用』も家づくりの初期段階から考えて欲しいと思います。

未来の当たり前を考える

少し先の未来を考えてみてください──。

さいが設計工務の超高気密高断熱住宅は、高い性能を誇っています。

中には、
「そこまで性能を高める必要はない」
「やりすぎだ」
という人もいます。

しかし、考えてみてください────。

家を建てるとそれから30年以上の長い間、その家で生活をしていくことになります。

長く時間を過ごす家が、快適であるに越したことはありません。