さいが設計工務 高気密高断熱の家づくり

ビジョンについて

社長の齋賀です。

最近、「どんな会社にしたいか?」「どれくらい業績を上げたいのか?」「何のために事業をやっているのか?」と問われることが増えました。

社長就任から3年が経ちますが、父から引き継いだ会社を事業転換し、注文住宅事業を軌道に乗せることにがむしゃらに取り組んできました。日々目の前のお客様の家づくりに全力を尽くす事で精一杯でしたが、おかげさまで社員も増えて少しだけ会社の未来のことを考える時間が取れるようになってきました。

会社を経営する上で「ビジョン・ミッション・バリュー」はよく聞く言葉です。現在、正式に決まっているものはありません。「そのうち決めないといけないんだろうな」という漠然な思いはありましたが、頭の片隅に”それ決めることが本当に重要か?”というのがあったんだと思います。忙しさのあまり真剣に考えられていなかっただけですが。

「ビジョン・ミッション・バリュー」は会社の羅針盤みたいなものです。社員には会社が進むべき道を示してあげないといけないし、お客様に対してもうちの会社がどんな考えで家づくりに取り組んでいるか知っていただかなくてはなりません。

そんなわけで先日、さいが設計工務の「ビジョン・ミッション・バリュー」を考えてみました。決まっていなかっただけで、自分が日々考えていることを言葉にしてみると何となく見えてきます。

先に業績のことを挙げましたが、「お金儲けをしたい」という気持ちは私自身そこまで強くありません。もちろん贅沢したいとか、美味しいものを食べたいとかそういう気持ちが全く無いわけじゃありません。1年のほとんどを仕事に費やしているわけですし、自分を甘やかす時はありますが、その程度です。私が業績を上げたい理由はお金儲けではなく、別に大きく2つあります。それは「会社を持続させて、オーナー様の家を守り続けるため」と「少しでも多くの方に高性能な家に住んで豊な生活をしてもらうため」という2点です。オーナー様の家を守るためには我々が事業を継続し続けなくてはいけません。事業を継続させるためには業績を上げていかなくてはなりませんし、多くの方に我々の家に住んでもらうためにはお届けする棟数を増やさなくてはなりません。

「うちの家は分かるお客様だけに選んでもらいたい」という気持ちでもなく、「少しでも多くの方に快適な家に届けたい」という気持ちで仕事に取り組んでいます。”数”だけを追ってもダメな会社になるし、”質”だけを追っても社会を変えることは出来ないと考えています。正解かどうかは現時点ではわかりませんし、私に賛同しない人もいます。そんなことは関係ありません。私も今年で40歳になりましたし、全力で仕事が出来る時間はそこまで残されていないし、迷っている分だけ時間を無駄にします。

少し話が逸れました。この思いを格好良く「ビジョン・ミッション・バリュー」で表すをおそらく下記のようになります。

・ビジョン:人の暮らしを豊(ゆたか)にすること

・ミッション:日本一の工務店になること

・バリュー:工務店であり続けること

高気密高断熱の家に住むことで、例えば日々の「暑い、寒い」のストレスを感じることが無い生活を送ることが無くなります。「それだけ?」と思うかもしれませんが、これから訪れる寒い冬の朝を想像してくみてください。布団の中で「寒いから起きたくない」という時間が毎日どれくらいあるでしょうか。1日10分でも、冬の3ヶ月毎日で考えたら900分(15時間)にもなります。残り40年の人生で考えたら600時間にもなります。分かりやすく時間に換算しましたが、朝の時間一つ取っても高気密高断熱の家に住む価値がありますし、生活が豊になると思いませんか?

ごく一部の人が豊になることは今の時代意味がありません。とにかく少しでも多くの方に住んでもらいたい。それには日本一の工務店を目指すことが正しい道だと今は考えています。「日本一」の定義は非常に難しいですし今後定めていく必要がありますが、日本一の工務店であれば多くのお客様と出会えるはずですね。そうすれば自然と多くのお客様に我々の家を届けることが可能になります。

ただ、ハウスメーカーのような会社になりたいわけではありません。工務店というお客様との距離間を大事にする会社であり続けることの意味は大きいと思っているので、その考えはブレないでやっていきたいです。

全てを実現するのは難しいと思いますが、簡単なことでは生きて挑戦する意味はありません。まだまだ全然理想から遠いですし、お客様にご迷惑を掛けてしまうこともあります。日々少しでも成長して、お客様が「さいが設計工務」に家づくりを依頼して良かったと思い続けてもらえるように取り組んで参ります。