2021年を振り返って

2021年も残すところわずかです。さいが設計工務も明日の大掃除で年内の業務が全て終了となります。
昨年に引き続き新型コロナ感染症の拡大、ウッドショックや脱炭素へのシフトによる資源を中心とした原価高騰など、本当に大変な年でした。正直、どんな仕事をしてきたか振り返っても忘れてしまうくらい走り回った一年でした。
個人的には人生の中で全世界がここまで混乱するような事態を経験出来たことは、プラスに考えています。もちろん新型コロナ感染症で苦しんでいる方やお亡くなりになった方がいるのも事実ですが、人は必ず死にます。自分で命を断つ選択肢以外、人は死に方を選ぶことは出来ません。コロナに感染するかしないかを憂いても仕方がないことだと考えています。
変化が生じた世界でどのように生きていけば良いか、どのような仕事をしていけば良いか。今年一年、本当にそればかり考えてきました。コロナがなければ、正直ここまで考えなかったかもしれません。それが私自身がプラスに感じている最大の理由です。
コロナ以降、さいが設計工務が取り組んできたことと来年挑戦することで大きなトピックスが3つあります。
1、徹底したリモートによる【家づくり】の打合せを実施
2、新モデルハウスは【リアルモデルハウス】と【ARモデルハウス】を同時にオープン
3、さいたま支店をオープン
以上の3つです。順に説明します。
1のリモートによる打合せですが、さいが設計工務では現在家づくりの打合せの7割以上をリモートで行っております。もともと、仙台支店のお客様とはリモートでの打合せを行っていたので、私自身もそうですし社員も慣れていたので今回スムーズに取り組めていると思います。
よく他社さんのホームページで「家づくりリモート相談」と謳っていますが、どこの会社さんもモデルハウスや店舗での来場を促すもので、リモートでの打合せ精度はそこまで高くありません。もちろん、さいが設計工務でも来社されてお打合せするお客様もいらっしゃいますし、リモート中心のお客様でもサンプルを選んでいただく時など節目では来社していただいております。
コロナ前はお客様に来社していただくのがほとんどでしたが、よくよく考えると10時からの打合せに向けて、朝の準備や移動、また帰りの時間まで含めるとお客様は打合せの度に5時間近く時間を使っていただいてたことに気付かされました。リモートでの打合せであれば、自宅からパソコンやタブレットのスイッチを入れるだけですぐに打合せがスタート出来て大幅に時間が短縮されます。家づくりの打合せを午前中にした後に、家族で遊びに出かけることも可能です。
今後もこの精度を会社として磨き上げて、よりストレスなくリモートで家づくりの打合せを進められるようにするつもりです。距離と時間を超えることに来年も挑戦していきます。来社での打合せも選択は可能なので、お客様に合わせて対応していこうと考えています。
2も1と同じで、リアルなモデルハウスは一棟でそれと同じモデルハウスをARで作れば、時間と距離を超えることが出来ると考えて現在製作中です。我々のように土地建物という超リアルなものをお客様に提供する業種がどこまでその点を磨けるか挑戦したいと考えています。リモート打合せの先にある未来はARモデルハウス内での打合せかもしれません。世界の状況をみると、そんな遠い未来ではないと考えています。
ARモデルハウスでは更にさいが設計工務の仕様をわかりやすく動画で説明することも準備中です。高気密高断熱の高性能住宅は良さをお客様に伝えようとすると、どうしても【数学】や【理科】の話になってしまい難しくなってしまいます。過去にうちを検討いただいたお客様の中にもパートナーにうちの小難しい住宅を説明しきれず断念された方もいらっしゃると思います。ARモデルハウスはスマホで簡単に見れるものを製作中なので、移動中や隙間時間でさいが設計工務の家を多くの方に知っていただければと考えています。
3については、今年さいたま市に倉庫兼事務所を開設しましたが、来年は店舗も出す予定です。さいたま市、日高市、仙台市の3拠点体制で少しでも多くのお客様にさいが設計工務の家をお届け出来るように精進していきます。さいたま支店(仮称)の案内は準備が整い次第、お知らせします!
おかげさまで今年も忙しくさせていただきましたが、来年はもっと忙しく出来るように頑張ります。社員やまわりから、「そんなに忙しくしないで今くらいで良いのでは?」と意見を言われることがあります。会社である以上、現状維持は絶対にダメです。少しでも前へ成長させる気持ちが無ければ衰退してしまいます。利益目的とかではなく、お客様を守るために続く会社にしていくために日々成長していかないと会社はダメなんです。来年も走ります!