社内基準でC値0.3cm2/m2以下という高い数値を標準としているので、気密施工に慣れている私たちでも、基準値をクリアするために時間と手間をかけて気密処理を行います。
正直一発でクリア出来ない現場もあったりします。
もちろんその場合は基準をクリアするまで、徹底的に気密処理を行います。
そのため以前は外注にて気密測定を行っていましたが、日程調整や測定時間が長くなるケースに対応してもらうのが大変になってしまったので、昨年より自社で気密測定の事業者登録を行い、現在は全棟自社で気密測定を行っております。
建物の気密性能を担保することは非常に重要で難しい工事なので、弊社メンバーは常に神経を使って気密処理や測定に取り組んでいます。
断熱性能は高性能な断熱材を使用したり、付加断熱にすれば性能を高めることはそこまで難しくありませんが、気密はそうはいきません。
さいが設計工務では超高性能住宅に取り組んできた10年間で「どこが漏気しやすいか」など気密性能を高める施工ポイントをノウハウとして積み重ねてきました。
そこを一つずつ確実に潰すことでC値0.3cm2/m2以下という高い気密性能を出すことが可能となります。
気密性能は「うちの会社は高気密ですよ。」という言葉だけでは証明することが出来ません。
逆に気密測定をすればその住宅の気密性能は一発で分かります。
いくら分厚い断熱材で住宅を覆っても建物に隙間があったら、そこから外の空気や熱が入ってしまい、断熱材も本来の性能を発揮することが出来ません。
断熱性能と気密性能は切り離してはいけないし、気密性能はお客様の目に見える形で性能を表示しなくてはいけないと私は考えています。
気密測定の原則は、建物が完成した時に測定する「完成気密測定」ですが、完成時に気密性能が出なかった場合、もはやどこから漏気しているか確認することはできませんし、正確な漏気箇所を特定することもできません。
気密施工を熟知している私たちでもそれは難しいことです。
そこで、さいが設計工務では断熱材施工前に1回目の気密測定を行います。
断熱材施工前であれば、漏気箇所も見つけられるため確実に気密処理を行うことが可能となります。
慢心せずに確かな性能をお客様にお届けするために弊社では気密測定を全棟で2回実施しております。
おかげさまで多くのお客様にお仕事のご依頼を頂いているため、一台の気密測定器では足りなくなりつつあり、「追加で購入すべきか?」と頭を悩ませている工務店社長の久しぶりのブログでした。