リスクがある時代の家づくり

ここ数年で日本はもちろん世界で大きな変化が起き、社会情勢が不安定になり、起き得ないと思っていた有事まで起きてしまいました。
世界レベルで起きることに個人レベルではどうすること出来ません。
戦争には反対ですが、一方で世界で戦争が起きていても我々は日々の生活をしていかなくてはなりません。
どのような社会情勢でも、注文住宅で「家を建てたい」「家を建てなくてはいけない」というお客様がいらっしゃるのも事実で、私たち工務店はそのご要望にお応えしないといけません。
私は、今建てる家は『どれだけリスクに耐えうることが出来るか』が一番大事だと考えています。
日本で家づくりをする際に大きなリスクは「エネルギーリスク」と「地震を中心とする自然災害のリスク」の二つです。
エネルギー自給率が低い日本は海外資源に頼らなくてはいけません。
各国が自国を守る姿勢を鮮明にし、近年築いてきたグローバリズムの思想から世界は逆回転を始めました。
為替の問題も重なり、日本国内のエネルギー価格は今後も上昇し続けます。
そのような状況で、『エネルギーを使い続ける断熱性能も気密性能も低い家』を建てることはリスクが増大するだけです。
絶対に我々が建てるような超高気密高断熱な家を建てて、そもそもエネルギーを使わずに快適に暮らせる家を建てないとダメです。
デザインではエネルギー価格の高騰から生活を守ることは出来ません。
地震については皆様ご存じの通りで、日本は地震大国。向き合わないといけない事実です。
首都直下地震はもちろんですし、今後も東日本大震災のような大きな地震が我々に襲いかかるでしょう。
だから、さいが設計工務では耐震等級3を標準仕様でご提案しています。
これからの家は「ディフェンス力」が一番大事です。
世界から見た日本の状況を冷静に見た場合、それが一番正しい選択だと私は考えています。
だから、これからも皆様の未来を守る確かな家づくりに我々さいが設計工務は邁進していきます。
例え、「家の形がシンプル過ぎる」と言われたとしても・・・
私はお客様に「家も人間と一緒で、”外見”より”中身”ですよ」とお伝えしています。
自分の中身が一番怪しいですが。