さいが設計工務 高気密高断熱の家づくり

外皮性能だけでなく気密性能も高めるべきです

住宅業界は今「高気密高断熱」を謳う会社さんがものすごいスピードで増加しています。

エネルギー価格の上昇やCO2削減の世界的な動きを考えると当然のことかと思います。

弊社は10年前から将来のエネルギー価格の上昇を懸念し、建物の高気密高断熱化に挑戦してきましたので、今の住宅業界の流れは予想していた通りで、特段驚くことではありません。
高性能な住宅はもっと日本に増えるべきですし、増やさないと日本の住宅に未来はありません。

これだけ短期間に気候はもちろん、社会情勢が大きく変化する時代に耐えることが出来る、『ディフェンスに強い住宅』こそが今の日本に求められている住宅だと私は考えています。

どこの住宅会社も高気密高断熱住宅を作れるようになることを望んでいます。

ただ、一方で正しい高気密高断熱住宅を作っていない会社さんがいるのも事実です。
特にUa値(外皮性能)だけを謳い、気密性能には触れない会社さんが多いように感じます。

Ua値は性能の高い断熱材を使用したり、断熱材の厚みを厚くすることで簡単に高めることが可能です。
売っている建材を組み合わせることはどこの工務店も可能なので、Ua値を高めることは比較的容易なわけです。

インターネットを介し個人レベルでありとあらゆる商品を購入出来る時代に、売っているものを組み合わせるだけでは我々工務店の存在価値はありません。

やはり「技術力」をお客様に提供してこそ工務店の価値があると私は考えています。

その技術力こそが、気密性能です。

気密性能は簡単に高めることが出来ず経験や知識が重要で、一朝一夕では気密性能を高めることはできません。
10年気密性能に向き合ってきた我々ですら、気密性能を一定にクリアすることが難しく、日々精進している状況です。

今の高気密高断熱住宅ブームのような中で取り組み始めた会社さんでは、すぐに気密性能を高めることは出来ません。

だから、気密性能の説明はせずにUa値の説明ばかりする会社さんが増えているんです。

ハウスメーカーや工務店選びをされている方は「気密測定はしていますか?」と質問されることをお勧めします。