無垢材の床について

さいが設計工務の標準仕様の床板は厚み15mm幅90mmの無垢材です。
種類はオークやサクラなど5種類。
硬めなオークは傷を気にする方へ。
少し軟らかいサクラは足裏の肌触りを求める方へ。
等々、お客様のご要望に合わせた無垢材の床板をおすすめしています。
無垢材の床板は家の経年劣化と共にお客様と歩んでくれます。
「傷がつきません!」みたいなフローリング材より、生活を楽しめると思います。
──というように床板の素材選定について、私は無垢材の硬さや柔らかさ、肌触りを優先してきました。
長寿命な住宅を提供している以上、無垢材の床板と一緒に過ごしていって欲しいという気持ちは今も変わりません。
ただ、弊社が標準仕様で提供している床板は輸入材になります。
昨今の社会情勢を鑑みると、いくら無垢材の床板が良いと言っても
「輸入材ではなく国産材にしなくてはいけないのではないか?」
と考えるようになりました。
日本で使うモノはなるべく国内で調達する。
まだまだ全てを実行に移せていませんが、この想いは日々強くなっています。
床板を国産材へ切り替えることは実は簡単です。
ただ、皆さんがご存知の通り日本国内で入手出来る木は杉や桧などの針葉樹です。
針葉樹は成長が早いため、中に空気が多く含まれていて非常に軟らかく、肌触りはとても良いのですが、傷や凹みがすぐに付いてしまいます。
もちろん、国産でも広葉樹の床板もあり硬めのものもありますが、やはりコストが合わなくなります。
いくら社会情勢が不安定でも、お客様はやはり傷や凹みに強い床板を欲しいと思うし、国産材が良いのは分かるけどすぐ傷だらけになる床は敬遠されてしまうのが現実です。
正解が無い、ぼやきみたいなブログになってしまい申し訳ありません。
ブログを読んで「杉や桧の床板で良いよ!」って思ったお客様はコーディネートの打合せの際にお声がけください。
私の地元、飯能産の杉の床板をご案内させていただきます。
出来ることから少しずつやっていこうと思います。